いわき居酒屋「赤ちょうちん」
まっ「行きつけ」と言っても、その土地土地にあってもいいじゃありませんか、ね?富山の居酒屋を期待していた方、次回からは富山中心でお送りする予定なので、どうかお許しをッ。
その前にルールというかおさらいですが、「行きつけ」にしたくなる条件について。これはもう、主観になってしまう部分もあるんですが、特に以下の3つを重視していきたいと思っています。
①とにかく低予算で呑めて、料理もある程度うまい。色々と融通も利いたりする。
②店構えのキレイさより、大将(女将)のキャラを重視。うるさすぎず、寡黙すぎず。
③ひとりで行っても苦痛でない。放っておいてもくれるし、他の客と仲良くなれる雰囲気もある。
それと、基本的にひとりもしくは少人数が適しているような店を積極的に狙ってみようとも思っています。「まず、なにをもって店を選ぶか」これは直感、嗅覚、佇まい。それだけが頼りです。
さて、仕切り直しということで、早速レポートを。
入りし店の名は「赤ちょうちん」。ベタですいません…。
【場所・アクセス】
JRいわき駅を降りてすぐの繁華街、いわき市平という場所。タクシーの運ちゃんが言うには、いわき市イチの繁華街とのこと。歩いてみた感じだと、桜木町と総曲輪をごちゃまぜにした感じというか、居酒屋からスナックやキャバクラなど、ありとあらゆる飲食店が入り乱れていて、なかなか趣のある街といった印象。さすがに富山からは遠いけど、近くには有名な温泉地などもあって観光するにはグッド。常磐ハワイアンセンターも近い!
【予算とか料理】
いわき名物メヒカリの唐揚げ二人前、つぶ貝の刺身、鰹のたたき、秋刀魚の塩焼き、鰹の焼きびたし、雲丹と貝を混ぜたもの、ホッキ貝の蒸し焼き(写真)、蟹の味噌汁、焼きおにぎり、ビール中瓶四本、榮川生酒二合、焼酎三杯、烏龍茶。三人でたらふく飲み食いして、ひとり4千円ちょっと。震災の影響で近くの漁港からの仕入れはないが、宮城や青森などから届いた魚介類を使った料理が豊富。酒は当然ながら東北の日本酒が中心。ビールはキリン。
【店主のキャラ】
まず、熱狂的な野球ファン。店の壁も野球選手のサインだらけ。ちなみに昔は阪神ファンで、いまは楽天ファンらしい。ちょいちょい下ネタを織りまぜてくる。突っ込むのは客、店員はスルー。震災の影響で家が流されてしまい、店で寝泊まりしているらしいが、なにしろ明るい。こっちが元気をもらうくらい。男前。名前は花沢さん。
【店の雰囲気】
トーク好きな店主のおかげで明るい雰囲気。ひとりで黙って呑みたいときは店主に直訴しないと無理かも。カウンター15席ほどに畳の座敷が3席。居心地はかなりいい。年齢層は30〜60代が中心らしい。
勿論、富山から来た僕らには考えも及ばない苦労はされていると思いますが、ただただ、その精神そして前向きさを見習わなければと感じた次第。震災の影響で仕入れも倍近くになったけど、料理の値段は変えずに営業。県外からきたお客さんに「こんな値段で出して大丈夫なの!?」と言われるのがうれしいとのことでした。
あとは実際に行ってみて(遠いですが…)確かめて欲しいのですが、まさに「行きつけ」にしたい居酒屋。実のところ、この店がきっかけでこの企画、富山でも「行きつけ」にしたい居酒屋を探してみようと思ったんですね。
そんな感じでこれから「行きつけ」にしたくなるような居酒屋をドンドン紹介していこうと思います。もちろん、人それぞれ条件はあると思うんですが、そのへんは微調整ということでなにとぞ!次回からは富山の居酒屋を中心にお送りしますッ。
※「ここ行ってみろ!」や「ひとこともの申す!」という方はぜひコメントください。