キラー・インサイド・ミー
監督:マイケル・ウィンターボトム
出演:ケイシー・アフレック、ジェシカ・アルバ、ケイト・ハドソン
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(あらすじ)それは突然の出来事だった。ハンサムで紳士的な保安官助手ルー・フォードの心の奥底で、悪魔のような殺人衝動が目覚めたのだ。そのきっかけは、若く美しい娼婦ジョイスとの出会いだった・・・
映画を見るのであれば、登場人物の誰かしらに死んでもらわないと、見ごたえがありませんよね?。そうでもないですか?それとも胸おどる冒険物とか。どちらにせよ日常に転がっている出来事を見ても、眠たくなるだけです。その点、この映画は最高峰の見ごたえを保証する作品。まったく真面目な好青年の保安官が、ある日を境に、内に眠っていた狂気を目覚めさせますが、それは僕らが映画の中で「殺人を見たい」という衝動と結びつくものだと思います。もちろん、それで本当の殺人を起こしちゃったら、映画の主人公みたいになってしまうので、絶対にやってはいけないのですが…。
※フォルツァ総曲輪にて8月13日(土)~8月26日(金)まで公開予定
ユージュアル・サスペクツ
監督:ブライアン・シンガー
出演:ケヴィン・スペイシー、ベニシオ・デル・トロ、ガブリエル・バーン
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(あらすじ)カリフォルニア州のある港で、大規模な殺人事件が起こる。捜査官は、事件で唯一生き残った男を呼び出し、事件の詳細を語らせる。事情聴取の回想によって、物語の真相が徐々に明らかになる、犯罪サスペンスの傑作。
犯罪モノを撮らせれば、アメリカの右に出る国はない。それぐらいアメリカ映画に銃を持たせると似合ってしまいます。この映画は、中学校2年のときに少なくとも10回は見ました。オープニングの音楽をいつも口ずさんでいた程、当事の僕はこの映画の世界に浸っていた阿呆だったのです。後に大物俳優となる、ベニシオ・デル・トロの演技を初めて見たのもこの映画。今、見返しても絶対におもしろいと確信できる作品のひとつで、ケヴィン・スペイシー演じる語り部によって物語が進行していく展開も、最後の結末も、完璧に構成されたサスペンス映画の代表作ではないでしょうか。
※フォルツァ総曲輪スタッフによる映画コラムはフリーペーパー「月刊ヤチャ」でも好評連載中です。映画ファンの方は、ぜひチェックしてみてください。
フォルツァ総曲輪 上映スケジュール
佐伯龍蔵/立山町出身。京都精華大学退学後、バックパッカーとしてアジアを放浪した後、富山に帰郷。現在は富山の映画文化を底上げするべく精進中。