奇跡を起こせと簡単に言われても…
ディルド池田と申します。酒と煙草は嗜む程度、これといった趣味もなくギャンブルにも無関心。女性の方も最近はめっきりご縁がございませぬ。だれにも迷惑をかけず、ただ平凡に生きていければ。常々そう思っております。ところがそんな小生につい先日、月刊ヤチャ編集部各位から「アダルト関係の記事は今後禁止。お疲れさまでした」との報告がありまして。じつは小生、月刊ヤチャ様の紙面にて少々アダルティなコラムを書かせていただいたのですが、ついにきました解雇宣言。ええ、心の準備はしておりましたので、あとは用意してあった藁人形を人数分打ち付けるだけだったんですがね。それが「奇跡が起きるようなコラムやってもらえませんか?」なんて言われて…。
ただでさえ奇跡とはほど遠いような、奇跡サイドからも丁重にお断りされそうな小生になにを言うかと。これはある種の侮辱じゃないのか?そう思いながら言ってやりましたよ「やらせてください」と。ええ、すいません。じつは小生、なにかやりたくてうずうずしていたのであります。
まず、今年の年末ジャンボは前年の倍の確率で一等(二億円)が当たるらしく、二等も含めた一億円以上の当選確率は1000万分の3。小生がなけなしの金で買ったのが十枚セットですから、一億円をゲットできる確率は約33万分の1ということになるようです。かの愚地独歩も「数学的見地から言うなら確率が30万分の1以下なら0%と言える※」と仰っているくらいですから、かなり期待値は低いのでしょう。しかし、奇跡を起こすのにそんな消極的になってはいけません。※出自「範馬刃牙16巻」
たとえば富山県は高岡市と射水市と氷見市の人口を足したら約32万人になります。想像してみてください。もしも自分が高岡地区に住んでいて、夕飯を食べているときに「ヨネスケがしゃもじを持って彷徨いているぞ」そんな情報が入ってきたら。いまにも来そうじゃないですか?ヨネスケが。もちろんこの場合、一軒目のお宅として訪問されてはじめて32万分の1になるのですが、もういきなり来そうですよね。ヨネスケが。もう、お腹がすいてるから食べる食べる。勝手に冷蔵庫を開けて食べる食べる。ちょっと話は逸れましたが、そのくらいの確率ということですね、ええ。自分が住んでいる地区のだれかに当たると思えば、いくらか心が落ち着いてきました。
ほかに33万分の1に近いところでいうと、麻雀をたしなむ方には天和という役を例えにすると分かりやすいでしょうか。自分が親のときに配られた牌がすでに和了形。麻雀役において最も難易度が高いといわれている役であります。これが出る確率が約33万分の1らしいです。もちろん一発勝負で出さなくてはいけません。うーん、小生も麻雀ゲームはたまにやるんですが、これは難題ですね。骰子を八個同時に振ってぞろ目が出る確率が約28万分の1、じゃんけんで18連勝が約25万分の1。うーん、これはやっぱり奇跡ですね。
当選発表は12月31日、結果はいかに!?
ディルド池田/アダルトショップ店員、AV制作会社、風俗ライターを経て現在に至る。一週間のうち六日は下痢。