【コラム】当時のヨーロッパの映画人が度肝を抜かれたブラジル映画/総曲輪シネマライフ vol.02

劇場だからこそ味わえる感動と興奮…。ライブあり、シネマあり、富山発のミックスド・シアター「フォルツァ総曲輪」スタッフが、ぜひ観てほしいイチオシ映画を紹介するコラム。(佐伯龍蔵)





アントニオ・ダス・モルテス


ANTONIO_DAS_MORTES@yacha_blog

作品名:アントニオ・ダス・モルテス
監督:グラウベル・ローシャ
(C)Grupo novo de cinema e tv.

(あらすじ)ブラジルの北部の農村。カンガセイロと呼ばれる山賊を退治するために地主に雇われた殺し屋「死神のアントニオ」。ブラジルで起こった新たな波「シネマ・ヌーヴォ」の代表、グラウベル・ローシャが放つ神話風ウェスタン。

勢いありあまる登場人物たち。トランス状態で踊り狂う人々。全員が乾いた大地の温度に浮かされているようです。1960年代のブラジルのエネルギーと言ったらすごいです。ぼくら日本人が感じたことの無い感覚が、画面から充満しています。全編を通して意味不明なストーリー展開なのですが、ふとしたところに流れる音楽とか、ブラジル女性の美しい横顔、不思議に印象的な衣装などに気を留めて見ていると、あっというまに終わってしまいます。当時、ヨーロッパの映画人はこの映画を観て度肝を抜かれたそう。ブラジルって本当におもしろい国です。



コンタクト


CONTACT_yacha_blog

作品名:コンタクト
監督:ロバート・ゼメキス
出演:ジョディ・フォスター、マシュー・マコノヒーほか
(C)MovieWalker

(あらすじ)地球外の知的生命体と接触した女性の姿を描くSF超大作。頭脳と心、人類と宗教、科学、政治、地球外生命体、恋人たちの物語など、さまざまな要素を盛り込んだ多面的な物語の構造が魅力。

コンタクトとは日本語で「接触」という意味。もし、あなたが別の星へ行って地球外生命体(いわゆる宇宙人)に接触できるとすれば、その宇宙人はどんな姿でぼくらの目の前に現れるでしょうか?思い浮かぶのは、タコ足の宇宙人だったり、頭と眼が異様にでかい宇宙人だったり、もしくはETだったり…Mr.スポックだったり…。この映画にも宇宙人と人間が接触するシーンがあり、これがすごい。ぼくはそのシーンで、感動して涙まで流してしまう始末。宇宙人の登場シーンで感動してしまう映画は、後にも先にもこの一本だけです。


※フォルツァ総曲輪スタッフによる映画コラムはフリーペーパー「月刊ヤチャ」でも好評連載中です。映画ファンの方は、ぜひチェックしてみてください。


フォルツァ総曲輪 上映スケジュール


佐伯龍蔵/立山町出身。京都精華大学退学後、バックパッカーとしてアジアを放浪した後、富山に帰郷。現在は富山の映画文化を底上げするべく精進中。


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