テーマは日本らしくて冬の味覚っぽいもの
かくいう「月刊ヤチャ」の面々もリスペクトforキレンジャー。カレーには目がない。CoCo壱のトッピングを選ぶさいはその日の体調や天候を加味して、後悔の無いよう厳選を重ねる。自宅で作る場合も、本場スパイスとお祈りは欠かさない。
今回検証するのは「カレーにトッピングしていけないものはあるのか?」である。定番のカツ、ウインナー、シーチキン、ほうれん草などの野菜類、チーズに納豆。なんでも合うイメージのある世渡り上手なカレー。果たして相性が悪い食材はあるのだろうか。
しかし、すべてを検証するのは大変なので、ひとつのテーマを加えた。「日本らしくて冬の味覚っぽいもの」。これからの季節、みなさんにもぜひ試していただきたい。カレーはごく一般的な市販のルーを使用。エントリーは以下の通りだ。
ます寿し…云わずと知れた富山の名産。サクラマスを酢で味付けした押し寿司。
かぶ…冬野菜を代表して参戦。やわらかくて甘い、富山産のかぶを使用した。
おはぎ…なんとなく秋冬に食べるイメージがある。キングカズの大好物。
おせち料理…正月といえばコレ。昆布巻きと栗の甘露煮とかまぼこの三種を用意。
ハッピーターン…亀田製菓からの刺客。魔法のパウダーとの相性は?こたつの友。
ブリかま…富山湾の王者ブリ。さらに今回は贅沢にかまの部分のみ使用した。
みかん…こたつ上の宝石。みかんの皮から作られたスパイスもあるくらいなので。
ちなみに今回お手伝いしてくれたのは、富山駅前アラジン2のスタッフ・タクさん。彼がおすすめしたのは"ブリかま"だったが、結果はいかに?
大好きなカレーを前に一同満面の笑み…とはいかない。さすがにいかない。"ブリかま"のグロテスクさは想定内だとしても、"おはぎ"のシュールさや"おせち"の不気味さに顔がひきつる。"みかん"や"ますの寿し"が可愛らしく見えたものである。
それぞれ実食した感想を以下にまとめてみた。
ます寿し…酢の酸味が思いのほか際立って鼻を突く。カレーの風味はほぼゼロに等しく、飲み込めない自体に陥る。甘酢漬けしたらっきょうのような存在を期待していたのだが…。
かぶ…合わないわけがない。濃厚なカレーがいい意味であっさり。見栄えも白と茶のコントラストに和の趣き?塩ゆでしたものをトッピングしてもアリかも。
おはぎ…悪くない。これは予想してなかった。あんこの風味を感じつつカレーが食べられる。あんこ餅の入った雑煮もあるくらいだから当然の結果?いや、これは発見だろう。
おせち料理…おせちもいいけどカレーもね!そんなフレーズが頭をよぎる。しかし、かまぼこ以外は甘さが押し出されしまいダメ。一緒にしてはいけないようだ。
ハッピーターン…まず当然ながら食感がふにゃふにゃになってしまうのが難点。味はカレー煎餅と変わらず。魔法のパウダーの存在感もどこかへ行ってしまった。
ブリかま…味は想像通りでトッピングとして十分。しかし、なにしろ食べづらい。途中で自分がなにを食べてるのか分からなくなってしまった。付け合わせの大根おろしも悪くなかった。
みかん…こちらも酸味と甘さが際立ってしまい相性がいいとは言えなかった。もしかしたらココナツミルクなどが入った、東南アジア系のカレーなら合うのかも。
意外だったのは"おはぎ"。最初はそのシュールな佇まいに直視することができなかったが、食べてみると意外とアリ。全体的に甘い食材が合わなかったのに反して意外と合う。あくまで"意外"なので期待しない方がいいかもしれませんが。
結論:合わないものは結構ある。
カレーだけ食べるのが一番美味しかった…orz