てるてる亭に包囲網を勝手に築き、師匠が現れるのを待つ
「入口は1つしかないのになぜ?」
公演は13時と17時半の2回。10時からてるてる亭の前で待った。公演と公演の間に出てくるかもしれないと待ってみたが、全く会える様子がない。完敗だった。運よく、1月3日という短いスパンで志の輔氏は再びこのてるてる亭にて新春公演を開催する。そのときに勝負を懸けてみることにした。
聞き込み調査の結果…
・出入口はエレベーターを利用しているのは間違いない
・入場するときは変装をしているので、本人かどうか見分けづらい
・公演と公演の合間は外へ出ず、楽屋で過ごしている
・1月3日は公演後すぐ近くで打ち上げをやる
・公演後にエレベーターの目の前にある雑貨屋さんに顔を出すことがある
このことを頭に入れ、3日の10時から出待ちを敢行。思い込みを含めた周囲の全面協力の下、エレベーター前の雑貨屋さんに居座り、志の輔氏が来るの待った。10時30分頃から共演する三遊亭良楽氏、桂米福氏が入場する姿を確認した。やはりここから入場することは間違いないらしい。ただ、志の輔氏がやはり現れない。変装をしているので「この人かも?」と声を掛けてみたが、違う人であった。雰囲気は似ていたのだが…。そして公演の時間を迎える。勝負は公演後のみとなった。
そのとき、チン!と開くエレベーターの中から、携帯電話で話をしながら現れる1人の姿…。
ついに来ました立川志の輔氏!なんと変装をせず、そのままの姿で登場してくれたではありませんか。入場時に全く会うこともできなかったのはどうしてか?なんてもういい。今、目の前に追いかけ続けた立川志の輔氏がいるのだ。自然と出る「お疲れ様でした」の言葉に、「今、携帯でお話中だから」のジェスチャーで立ち入り禁止の奥のエリアと消えていく。その間、2秒ほど。(ガッテンは次回にとっておこう…)そのオーラと、ただ会えたことによる喜びで追い込むことをせず見送った。右手には志の輔氏の著書とサインペンを握りしめたままだった。