
サウダーヂ
監督:富田克也
出演:鷹野毅、伊藤仁、田我流ほか
上映期間 3月17日(土)~30日(金)
なぜか親近感が湧くこの映画。昨年の夏、大阪のライブハウスで深夜轟音上映会が開催され、そこに流れたのが柴田剛監督の「ギ・あいうえおス」と映像製作集団・空族の「雲の上」だった。「雲の上」上映時は大変な酩酊状態だったので話の内容も分からずに観ていたのだが、フィルムで撮影された独特の荒い映像と、日常に潜む危ういの空気感を映画中にビンビン感じていたのを覚えている。その時に始めて「空族」の存在と、さらには新作「サウダーヂ」が上映されることを知った。それから怒涛のごとく、そこらかしこで「サウダーヂ」の名前を聞き、あっという間に僕の周りでも認知されていった。
今も日本中に「空族」旋風が吹き荒れていて、外国の映画祭では最優秀賞を受賞、キネマ旬報では昨年度の日本映画ベスト6にランクイン。まだまだこの嵐は止みそうに無い。富山に台風の目が訪れるのは3月17日(土)。富山初日の日は、「サウダーヂ」関係者がたくさん富山にやって来る!監督の富田克也、脚本の相澤虎之助、出演したラッパー田我流と俳優の野口雄介!この映画、富山の方々はどのように観るのだろうか・・・いまから楽しみすぎである。
また、DJがレコードを回し、そのビートに乗せてマイクでラップをするHIPHOPの文化は、僕らの世代が通ってきた音楽文化だ。映画「サウダーヂ」ではHIPHOPが物語の重要な要素となっていて、初めて日本映画でHIPHOPを正面から扱った映画だ。僕の友人もHIPHOPをやっているので、僕らの世代にとっては大変馴染み深い。そんなところにも大変親近感が湧く。
フォルツァ総曲輪 上映スケジュール
佐伯龍蔵/立山町出身。京都精華大学退学後、バックパッカーとしてアジアを放浪した後、富山に帰郷。現在は富山の映画文化を底上げするべく精進中。